ビットコインは今日まで上昇や下降を繰り返しながらも、価格や流通量を拡大してきました。そんなビットコインには様々なリスクが潜んでいます。
ここでは、ビットコインやその取引、管理に関する主なリスクを述べていきます。
目次
ビットコインに対するリスク
価格変動が大きい
これは、ビットコインを始めとする様々な暗号通貨の大きな特徴です。価格の値動きがかなり激しく、数日で数万など、短期間でも大きく動きます。そのため、通貨として機能しづらいとも言われています。
ビットコインそのものに対する信頼性
ビットコインは、今現在暗号通貨の基軸通貨としての役割を担っています。しかし今後、ビットコインの信頼が低下して、別の暗号通貨に取って代わる可能性もあります。
実際、想定以上にビットコインを使う人が増えた事で、処理能力の問題が表面化しました。ビットコインは手数料がほとんどかからず、すぐに送金できる事がメリットでしたが、一時は着金に時間が掛かったり、手数料が数千円かかる事態も起こりました。
また、今日まで運用停止の事態に陥ったことはありませんが、システムに対する不具合から、ハッキングや不正アクセスが起こる可能性も万が一考えられます。
取引所リスク
取引所への信頼性・ハッキングのリスク
ビットコインの取引所に対するリスクもあります。
取引所が破綻しないか、安全かなど、その取引所が信頼できるかはもちろんのこと、外部からのハッキングによるビットコイン流出のリスクもあります。そのため、基本的に自分の資産はなるべく自分で管理する必要があります。
ビットコイン管理のリスク
取引所や、ビットコインそのものへのリスクの他に、ビットコインを管理する際にも気を付けるべきことがいくつかあります。ここでも重要な事は、自己管理の徹底です。
取引所パスワードと2段階認証の設定
取引所で使うパスワードは、他のサイトで使用するパスワードと別にしてください。他のサイトからパスワードが盗まれた場合、取引所にも不正にアクセスされる恐れがあります。
2段階認証とは、ログインやビットコインの送金時などに認証コードを入力して、確認を行う方法の事です。パスワードに加えて、さらにセキュリティを高めることができるため、不正ログインによる被害を防いでくれます。
また取引所によっては、2段階認証の設定が、パスワードの流出で不正アクセスによる被害が起こった場合の保証の対象になります。2段階認証を行っていないと、パスワードの流出やハッキングの際のリスクが高まりますので、必ず設定をしてください。
ウォレット管理
ビットコインを取引所ではなく、ウォレットと呼ばれるお財布に移した場合、常時ネットに接続されているオンラインウォレットだと、外部からのハッキングによって、ビットコインが盗まれてしまう危険性があります。
また、ウォレットのパスワードを紛失してしまうと、ウォレットを開くことができません。そうすると、ビットコインも取り出せなくなりますので、ウォレット復元に必要なパスワードは、厳重に管理してください。
フィッシング詐欺
取引所やウォレットへのアクセスの際、類似サイトへ誘導し、IDやパスワードなどのログイン情報を入力させて盗み出すフィッシング詐欺にも注意が必要です。
ログイン情報が盗まれてしまうと、取引所やウォレットにあるビットコインが外部に流出する恐れがあります。
対策としては、取引所やウォレットのサイトアドレスが正しいかどうかチェックし、ブックマークをしておいて、そこからサイトに入ることを推奨します。
誤送金のリスク
ビットコインなどの暗号通貨を送金する際、送金に使われるアドレスは長い英数字になっています。そのため、コピーしたりQRコードを読み取ってアドレスを入力するのですが、一文字でも間違えると全く別の所に行ってしまいます。
一度間違ったアドレスで送金してしまうと、取り消しができず、二度と戻ってきません。
ビットコインを送る際は、アドレスが正しいかチェックするクセをつけてください。
最後に
以上が、ビットコインに関する主なリスクと注意点になります。ハッキングやフィッシング詐欺、パスワードの流出など、インターネット上で行われる暗号通貨ならではの危険性が数多くありますので、注意して扱ってください。