ビットコインを取引する上で、取引所選びは重要なポイントです。ここでは、取引所を選ぶ際の基準となるポイントを述べていきます。
目次
安全に取引できるか?
ビットコインを取引する上で何と言っても安全性が一番重要です。
取引所へのハッキングに対するセキュリティや、運営会社が信頼できるかなど、取引をする上で基本となる部分をしっかりチェックしておきましょう。
金融庁・財務局の認可を受けているか?
ビットコインの取引が行われる「仮想通貨交換業者」ですが、信頼できる所か確かめるために、金融庁・財務局の認可を受けているかをチェックしましょう。仮想通貨交換業者は、一定の条件を満たせば、国から正式に許可をもらい、運営することができます。
中には「みなし業者」と言って、金融庁の認可を受けていないまま営業している業者もあります。こういった業者での取引は、管理体制に不安が残ります。
国からの認可を受けているかどうかは、こちらからチェックできますので、取引する前に一度確認してみてください。「仮想通貨交換業者登録一覧」として掲載されています。
セキュリティ対策がされているか?
オンライン上の取引には、ハッキングや不正アクセス、それによるビットコインの流出など様々なリスクが伴っています。こういった危険に対して、各取引所での安全対策がしっかりなされているか確認することが大切です。
取引コイン(ビットコイン)の保管場所
ビットコインの保管場所を「ウォレット」と呼びます。ウォレットには、常時オンラインに接続されている「ホットウォレット」と、インターネットから完全に切り離されて、オフラインで保管される「コールドウォレット」の2種類があります。
常にオンライン接続だと、ハッキングや不正アクセスによって、ビットコインが盗まれてしまう恐れがあります。オンラインから切り離されたコールドウォレットが使われている取引所を選ぶようにしましょう。
マルチシグ取引がなされているか?
マルチシグとは、マルチシグネチャの略です。
英語で「Multi Signature(マルチ・シグネチャ)」と言い、「Multi(複数の)Signature(署名)」という意味の通り、送金の際に複数の署名を必要とする技術です。
ビットコインを送金する際は、ウォレット(お財布)にある暗証番号のような役割を果たす「秘密鍵」(シークレットキー)が必要です。秘密鍵によって取引承認の署名がなされ、送金できます。
秘密鍵は、基本的に一つのウォレットに一つあります。これを「シングル・シグネチャ(Single Signature)」と言います。「シングル」は、単独の意を表します。
しかし、秘密鍵が一つだけですと、取引所がビットコインを管理する場合、ハッキングや持ち逃げなどによるビットコイン流出のリスクが考えられます。
そのため、秘密鍵を複数用意して、分散管理をすることで、送金の際に複数の秘密鍵がないと送れないようにするのです。
マルチシグネチャによって、セキュリティが高まり、より安全に取引できるようになります。マルチシグネチャは、今はたいていの取引所で取り入れられていますので、一度確認してみてください。
補償制度
取引所にビットコインを入れていて、ハッキングや持ち逃げ、メールアドレス・パスワードの流出などで不正なアクセスが起こった場合、各取引所でどのような補償がなされているかを確認することが大切です。
とはいえ、基本原則は自己管理ですので、取引所には大量のビットコインを置いておかない、取引するのに必要な分だけを入れておくなど、各自で対策しておく必要があります。
利便性
取引量が活発かどうか
特に初心者は、取引量が多い取引所を選ぶと良いでしょう。取引量が少ないところだと、売買も成立しにくいです。逆に、取引量が多いほど、すぐに売買できますので、最初は取引量も多い活発な大手の取引所で始めるのが良いです。
手数料の確認
取引する際や、購入価格と販売価格の差(スプレッド)、入出金の手数料がいくらかかるのかなど一度確認しておきましょう。
特に売買を頻繁に行う場合、一回ごとの手数料は小さくても、何度も繰り返すと大きな金額になります。できるだけ安い取引手数料や、低いスプレッドの取引所を選ぶ方が良いです。
取引ツールの使いやすさ
取引する際の、取引画面の見やすさや、チャートの分かりやすさも大切です。また、スマホアプリに対応しているかなど、各自のトレードスタイルに合った使い方ができるかを一度試してみてください。これらは取引所によって異なります。
最後に
このように、取引所選びのポイントを見てきましたが、初心者にとっては、何よりも安全に取引できるのが一番だと思っています。次に使いやすさになりますが、まずは、安心できる取引所を使ってみて、慣れてから使いやすさも重視してくと良いかと思います。